「エシカル(ethical)」とは、「倫理的・道徳的」という意味で、「エシカル消費」は、人や社会、環境に配慮したものやサービスを選んで消費することです。
ものやサービスを選ぶとき、「人を傷つけていないかな」「地球に負担をかけていないかな」などを考えれば、それは全て「エシカル消費」です。
「私の買い物なんて微々たるものだし・・・」と思う人もいるでしょう。実は日本の経済全体(GDP:国内総生産)の約6割が家計の支出です。個人の消費が社会に与える影響は、決して小さくありません。
私たちの「買う/買わない」という選択は、社会を変える力を持っています。
まずは、ふだんの買い物で「似合うかな?」「おいしいかな?」「値段は?」などと考えるのと同じように、「どこでつくられたのかな?」「環境にやさしいかな?」といった“エシカルな目線”を加えてみてください。
それが世界を変える「エシカル消費」の第一歩です。
長野県では、環境、人・社会、地域に加え、健康長寿県として「健康」にも配慮した「長野県版エシカル消費」を推進しています!
SDGsとは、貧困、紛争、テロ、気候変動など、様々な社会的課題の解決に向けて、世界中の様々な立場の人々が話し合い、解決方法を考えた「誰一人取り残さない」をキーワードに、2030年までに達成すべき目標のこと。
この目標を達成するために私たちができること、それがエシカル消費です。
持続可能な方法で生産し、消費する取組を進めていこう。
あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせよう。
すべての人が受けられる公正で質の高い教育の完全普及を達成し、生涯にわたって学習できる機会を増やそう。
児童労働などをなくし、すべての人が働きがいと十分な収入を得て経済成長することを目指そう。
国内及び国家間の不平等を見直そう。
魚の獲り過ぎ、水質汚染、プラスチックごみの投棄などで悪化した海の生態系を守ろう。
開発による砂漠化や生物の絶滅を防ぎ、森林の保護・回復と持続可能な利用を推進しよう。
紛争やテロで命を奪われる人をなくすため、すべての人が法や制度で守られ、安心して暮らせる公正な社会をつくろう。
目標の達成のために必要な手段を強化し、持続可能な開発にむけて世界のみんなで協力しよう。
「エシカル消費」を知らず知らずのうちに実践していた、という人もたくさんいるのではないでしょうか。エシカル消費は身近な取組です。日々の生活のなかに「エシカル」を意識することで、日々の消費がより良い社会作りに役立つかもしれません。
自分の選んだことが、どこかで誰かの助けになってる、なんて素敵じゃないですか?
ちょっと意識する、少しだけなにかを変えてみる、そんな行動で世界は良い方向へ向かうかもしれません。誰かの役に立てるって嬉しい。